P2! STEP55「意地と意地」感想

今週は、張のちょっと良い話です、たぶん。
・誓い
その傲慢な性格から、張が元チームメイトたちから嫌われていた。
卓球が出来なくなって、優勝をすると豪語し、自分がエースだったチームは、
仲間に追いだされる形となった。
翌年、自分がいなくなったチームは目標としていた優勝を果たす。
居場所を求める為、来日の話に乗った。
結果、目を治し、秀鳳でプレーをする事になり、そのチームでも傲慢な
態度はあまり変わらない。
でも、彼の本当の思いは別にあった。
来日費用を出してくれたのは、コーチだけでなく、忌み嫌っていた、
かつてのチームメイトたちだった。
チームメイトたちは、張が嫌いな事に変わりはない、しかし、
彼の思いは、チームを確実に変えていった。
張の抜けたことで、チームが弱くなったと思われたくない、
自分達が現状に甘んじていた2流だった事、
張のような何者にも立ち向かっいく精神を忘れていた。
張の存在が彼らを変え、チームは彼を認めた。
目が治ったら、NTに入る前に少しでもチームに戻ってきて欲しいと。
そこで彼が仲間たちと約束した事とは、日本でかつてのチームと同じ様に、
名門でありながら王華に勝てず優勝から遠ざかる秀鳳を、自分が強くして見せる、優勝する事だった。
秀鳳への恩もあるだろう、居場所を提供してくれた彼らと、同じ喜びを分かち合いたいと思ったのかもしれない。
優勝すると、約束を果たすまでは帰れないー。
そんな思いは、彼のプレーを強くする。


・キャプテンとして
そんな張をもしのぐ攻撃力を発揮、ボールの威力を上げる遊部遊。
プレーが良くなる一方、鬼気迫る彼の表情は、限界を超えようとしていた。
ラケットを台にぶつけていたとき、腕を痛めていた。
川末も異変には気付いていた、遊部の将来を考え、蒔絵は試合を止めようとするが、川末はそれを拒んだ。
こんなときだからこそ、遊部がもう1段強くなる為に。
巡る思いは遊部の過去、キャプテンとしてのあり方を感じた岩熊との出会い。
自分にはキャプテンの資質があると思ってた。
試合に勝つ強さもそうだが、本当の強さとはなんなのかを考えた。
岩熊は、川末もいるなか、自分をキャプテンに選んでくれたが、
チームを率いる為に、自分に足りない何かは、未だ明確ではなかった。
試合に勝ち続けることで、キャプテンである事の証明をしようと心に決めた。
岩熊のように、自分も腕の痛みを乗り越えてこの試合に勝つ事が出来たなら、何か変われるのだろうか。
・応援 決着
変わる思いもあった。
川末は遊部の事を信頼している、遊部の思いを知っている。
だから、彼の力になりたい、キャプテンの力に・・・。
そんな川末の口からでた、”応援しよう”という言葉、
それが遊部を強くするのなら。
互いの重いがボールに乗って交錯する。
張は、誓いを果たす為、そして秀鳳のために。
遊部はキャプテンとして、そして、久勢北のために。
思いは違えど、それぞれチームの為に自分の勝利を目指す。
思いをのせた、ボールの行方、勝敗の行方は・・・。


・まとめ
張の方の過去の話も良い話だなぁ。
嫌なやつだけど、彼のおかげでチームは変わった、みたいなね。
傲慢なところが今も昔も変わらない設定なのは、らしいと思った。
遊部のキャプテンとしての悩みは、ずっと引きずってはいるが、
なかなか答えは出ない、そもそも、岩熊と遊部は根本が違うのだからしょうがないとは思うが、この試合の後で、なんらかの答えか、ヒントは掴めるのではないでしょうか?
川末が応援しようとしてるのも、その一環な気がしますし。
後、回想の中であった岩熊の台詞に、「川末は自分の事で精一杯」とあったが、これも後々のための伏線なのか?
アキラとのわだかまりっぽい事の話とかにつながるんでしょうかねぇ。
蒔絵はすっかり試合を止めるキャラになってるぞ、
岩熊、眞白、それに遊部で久勢北の故障者リストは3名。
みんな選手生命に関わる感じになりかかってるのが(岩熊はアウト)痛い。
キャプテンになるのと一緒に、ケガまで受け継ぐ必要はない気もする(笑)
この熱い展開だけ見てると、主人公が誰だか忘れちゃうな(笑)
言っておくけど、まだS1だぜ、ラストまで回ると、後4試合。
それぞれが因縁めいたあたりになってるから、結構かかるぜ、
ウワサだってるが、打ち切りなんていってらんないじゃんよ。