アニメ バンブーブレード23話「嘘と沈黙」感想

そんな訳で今日も短めに
・敗戦がもたらしたもの(剣道部)
先日の大会から、部の雰囲気はどこか落ち込んでいた。
いつも賑わっていた剣道場も、どこか違った場所のような雰囲気をかもし出していた。
雰囲気が悪くなると、それに比例して部員の集まりも悪くなっていた。
・敗戦がもたらしたもの(個人)
普段通りにしているつもりのタマだったが、どこか様子がいつもと違うのにまっさきに気づいたのはユージだった。
今までと違うというよりも、剣道部に入る前、まだ道場の手伝いをしているだけだった頃のタマに戻ってしまったようだ。
初めて負けてしまったことを心の奥では引きずっているのだろう、
道場でもその雰囲気は顕著にあらわれ、そのあからさまな変化から、
父に一旦剣道から離れる事を進められるまでになり、タマは考えていた。
また、ミヤミヤはキャリーに負けたショックを引きずり、部活をサボっていた。いつものようにダンに励まされても、その優しさが胸を痛める。
努力しても勝てない悔しさから、ダンに初めて八つ当たりしてしまう。
・剣道部崩壊?
そんなフワフワした状態の剣道部を更なる悲劇が襲う。
外山と岩佐が暴力事件を起こし、学校側は二人を謹慎にすると共に、
所属する剣道部を1年間休部にするという話が、顧問であるコジローに伝えられた。
ただ、最近の剣道部の活動についてはある程度評価されているようで、
残念に思う声もあり、以前から試合にでるなどの活動をしていなかった外山と岩佐を、もともと剣道部ではない人間(退部していた)として、剣道部とは関係のない人間として切り捨てるのなら、休部の話はなかったことにもなる可能性があるという。
コジローはキリノとサヤにのみこの話を告げ、剣道部をどうするか、外山と岩佐をどうするかを、自分の判断ではなく、キリノに決断させることにした。
本来ならばコジローが決める場面だと指摘されるが、
剣道部は部員のためのものだから、部員がどうするかを決めるべき、
自分はその決定を学校側に提示する役割だと主張する。
夜の剣道場で、意見をぶちまけ、考え込むキリノとサヤ。
当然、外山たちのやったことは自分達と関係なく、部は関係ないと声を荒げるサヤに対し、キリノは、自分も二人を嫌っていたこと、二人が消えて、1年が入って、部としてまとまって来て、これから盛り上がっていることを理解したうえで、それでも、嘘をついて二人を切り捨てることへの抵抗、二人を剣道部として認めないことへのためらいがあった。
・退部届
決断をだせないままのキリノは、次の日部室で、タマの退部届とタマレッドのマスコットが一緒に置いてあるのを発見する
今まで積み上げてきた剣道部が、音を立てて崩れ始めていた・・・。
・まとめ
1話通してシリアスなのは久方ぶりではないかと。
アニメもクライマックスが迫り、盛り上がってきた様子。
今まで剣道部は、自分の寿司とか、クビが繋がることでしか考えていなかったコジローが、この1年間休部という絶体絶命の状況で、あえて自分で判断せずに、部員に判断を委ねるのはすごい成長だと思う。
普通なら、簡単に外山と岩佐を切り捨てて終わりだろう、でもそれはしない、自分では決めない。
生徒のためにある部活だから、生徒達が納得できる決断をし、それがどんなものであっても自分は受け入れ、学校側に正しく交渉すると決めた。
コジローが急にカッコよく見える。
そして、大きな決断を迫られたキリノたちが、どういった結論に達するのか、タマとミヤミヤはどうなるのか、考えてもサッパリ分からん。
来週の展開に期待したいです(予告を見る限り、ついにユージが活躍?)


あと、気になるのが、少し違ったアニメの進み方ですが、原作もこんな雰囲気の話や、類似した設定等ががちらほら見受けられる点。
原作の土塚先生は話の終わりを大体思い描いているらしいので、もしかしたら、原作とアニメで違ったアプローチから同じ着地点(あるいは極めて近いポイント)にたどり着こうとしているのかもしれません。
原作も見ている人間としては、その辺も気にになるところです。