ハヤテのごとく!180話感想〜甘い夢なら醒めないで〜

・一夜明けて
アテネの執事になる事を決めたハヤテは、ロイヤルガーデンで朝を迎えていた。
目覚めると、横には自分の手を握って眠るアテネの姿。
寝る前、ベッドの中で、ふたりでずっと話をする光景が目に浮かんできます。
ハヤテにつられて起きる形となったアテネは、まだ意識がはっきりしない様子。
寝覚めはとことん良くないそうで、夜までポーっとしたままってのはスゴイなぁ。
そんなアテネは、ハヤテにおはようのキスを求めます。
アテネからすれば、朝からキスをねだるのは普通かもしれませんが、ハヤテには何のことだかわからないというすれ違い。
この頃からハヤテには相手の意図を理解できない鈍感スキルが備わっていたのかどうかは分かりませんが、キスをねだったままの姿で放置されているのは、いくら二人っきりとはいえ恥ずかしいなぁ(笑)
ハヤテも言われてようやく気付きますが、そこから更に、お互い恥ずかしがっている様が可愛くていいなぁ、すっごく和んだ♪


・執事初日
今日からアテネの執事となったハヤテだが、まだ何をすればいいのかわからない。
そんなハヤテに、アテネから渡されたのはピカピカの執事服。
しっかりとハヤテのサイズにアテネが仕立て直したそうで、ハヤテも初めて着るキレイな服に戸惑いを隠せていないようですが(違)、執事生活のスタートです。


ハヤテの中にも、色々不安や疑問はありますが、それでも、そんな不安が気にならないくらいアテネと一緒に笑顔でいることが楽しくて、ずっとこの時間が続くことを願っているハヤテは、この生活を頑張ろうと心に決める。
まずは掃除から。
バケツに水を汲み、気合を入れて運ぶと、これでもかと勢いよくぶちまけ、みごとにアテネが丸被り、これならポーっとしてても目が覚めるでしょう(笑)


・神様の真似事
アテネの入浴中、ハヤテと話をしていると、ハヤテは不器用で力もないと、自分のことをダメなやつ宣言しているのが気にかかったようで、タオル一枚で出てきて、服を脱ぎなさいの一言。
さすがにその格好で言われると、男なら焦るでしょう(笑)
まぁ、当然そんな事はあるわけもなく、ハヤテが連れてこられたのは、なにやら様々な記号や模様が描かれた、儀式でもとり行うような部屋。
アテネは、ロイヤルガーデンに居る様になって、私にも使える、
神様の真似事のような力が出来たと言う。
ハヤテの身体は本来非常に強い力を持っているらしく、その力で歪みを矯正することで、しっかり鍛ええれば、いつかきっとすごい力を手に入れられるらしい。
ハヤテはよく転ぶというだけですが、ボロボロのハヤテの身体を気にするアテネ
彼女は、その傷と、身体の歪みが何か関係があるのかを察したんでしょうかね?
とにかく、アテネの力によってハヤテの歪みは矯正され、本来の力が発揮できるようになり、掃除も無難にこなせるようになりました。


・褒めてもらえる嬉しさと、開けてはいけない扉
様々な高級品の、それぞれにあった正しい順序の清掃法を身につけ、すぐにでも清掃バイトが出来るくらい腕を上げたハヤテ。まさか、これが後の三千院家で役にたつ事になるとは、きっとハヤテも思いもしなかったでしょうね。
先ほどはバケツの水を被せられたアテネも、その成長ぶりに称賛の言葉を送ります。
アテネの褒め言葉を聞いて、ハヤテの中で、何かが変わります。
それは、今まで押し込めていて気がつかなかった気持ち。
ハヤテにしかわからない気持ち。
ずっと周りから冷たい目で見られていたハヤテは、誰かに褒めて欲しかったのです。
初めて他人から褒めてもらえて、そのことが嬉しくて、ハヤテの目からは涙があふれてきます。
ハヤテは、自分が泣いているのを隠すように、他の部屋の掃除に行ってしまいます。
入ってはいけない部屋があるという、アテネの忠告も聞かずに・・・。


一人で突っ走ったハヤテは、ロイヤルガーデンの中で迷子になってしまいます。
たくさん部屋がある中で、また一つ、新たな部屋を見つけるハヤテ・・・。
ナギの時は、書斎に入ってしまい、ナギのマンガを得日記よばわりしてしまい、
屋敷を追い出され、ヤクザに再び捕まってしまうなんて話がありましたが、
今回辿り着いた部屋は、蜀台に蝋燭が並び、先ほどの儀式を行う部屋とはまたちょっと違った、怪しい雰囲気をかもし出す一室。
その中央には、謎の棺が置かれていて、後ろには、アテネの影が・・・。
おそらく、ココがアテネの言う入ってはいけない部屋なのでしょう。
彼女の表情は読み取ることは出来ませんが、きっと笑顔ではないでしょう。
これからの二人を待っているものとは・・・?


・まとめ
アテネはすっかりハヤテにベタベタじゃないですか、もう可愛いなぁ♪
ってのは置いといて、おそらくハヤテに驚異的な身体能力が身につくキッカケとなるであろう出来事があったりしましたが、アテネの言う神様の真似事というのは、
セリフから判断するに、アテネも初めから持って生まれた能力ではなかったし、
それがロイヤルガーデンにいるようになってから使えるようになったので、
アテネ自身もどこか別のところから来た。
また、アテネの他にもその能力を使うことの出来る人はいて、能力はそれ一つではないことから、恐らく別の能力者が色々使えるのを見ていたんだと思います。
ちょっとこの辺に来て現実離れと言うか、ちょっと空想世界的な雰囲気が強くなってきてますが、ハヤテが後に手にする、不思議な力をもった魔石と、この場所はなにか関係あったりとかしないかな?と思ったりしています。
ドラクエ5でいう、天空城とオーブの関係じゃないですが、何かの力の在り方が関係してて、ハヤテを再びこの地に導くとか?
でも、魔石がきちんとハヤテの現実世界の中で描かれているのであるから、このロイヤルガーデンについても空想世界の曖昧な雰囲気じゃなく、もっと現実的な感じえお強くして描いているだろうし、見当違いな点もありますが。
ただ、ハヤテの力が矯正されたのは間違いなく現実世界にバックされてるし、また、ここまで三千院家等との対比がなされていると、ただのすり合わせで出しているだけじゃないような気もします。
更に、今週のラストで出てきた棺についても、また謎が深まるばかり。
重要そうなのは感じ取れますが、どんな風に重要なのか予想もつかない。
アレにアテネの関係者か、ロイヤルガーデンの関係者が入っていてもおかしくないし、人が入っているわけじゃないかもしれない。
成長したハヤテが入っていて、閉じ込めていた記憶が繋がるとかも考えられるし、
棺が現実世界に引き戻されるキッカケなのかもわからない。
様々な要素があって、可能性はいくらでも考えうるが、辿り着くたった一つの答えがまったくもって見つからない状態。
言うなれば、パズルのピースはたくさんあるのに、まったく最終的な完成図は見えてこないという状態に似てるのかもしれません。
最終的に二人は離れることは明示されているわけですが、この過去編の中で話がどこまで進むのかさえわからず、もしかしたら、そこまでいかないのかもしれない。
とりあえず、この過去編が終わって、現実世界が空想世界の話かがある程度かたちとして現れてこないことには、私には話の展開やら落としどころも見えてこないのが現状です。
果たして、アテネはハヤテにとってなにをもたらす女神となるのか。
ハヤテは、またアテネは、何を手にいれ、何を失ってしまうのか・・・。
来週も、楽しみにせざるを得ないなぁ。