アニメ セキレイ第十一羽「鶺鴒紋消失」感想

・かつての懲罰部隊
かつての懲罰部隊はNo.08結女と鴉羽の二人だけだったという。
ある事件で工作員に拉致されたセキレイを助け出した彼女達だったが、
助け出した少女は既に手遅れ、セキレイとして世に放たれ葦牙と出会うことも敵わぬ夢だったが、そんな一羽のセキレイに、結女が自らの「鶺鴒基幹」を託す。
今はもういない、一羽のセキレイが未来を託したお話ですが・・・。


・作戦開始
松による監視衛星ハック、瀬尾による変電所の機能停止、くーちゃんによるMBI私設兵への陽動作戦、と3つの動きを同時に展開しながら、いよいよ帝都脱出作戦が決行。
一時はMBIを圧倒するも、ゲームマスター御中広人は、この脱出作戦を事前に知りながら、それすらも葦牙のアドリブと称しゲームとして楽しんでいた。
瀬尾やくーちゃんへの素早い軍の対応により、逆にピンチを迎えてしまい、皆人は自分の命の危険を顧みず、くーちゃんを助けに戻ろうと決意する。


・松、出陣
皆人の思いを強く感じた松は、今まで自分が外に出ることを控えていたが、
以前に月海に言われていたこともあったのか、皆人の為に外に出て戦うことを決意。
・・・ってバイク?ライダースーツ?印象変わるなぁ〜。
さすがに地面からバイクが出てくる演出はやりすぎだし、瀬尾さんもあんなのは作ったりしないだろう、と突っ込みながらも、バイクで出て行く様はカッコよかったと素直に思った。武器はバズーカみたいなもの持ってますが、たぶん松は銃とか爆弾とか一通り扱えて、臨機応変に戦うのかなあ、って感じで漠然と思っております。


・帝都、機能麻痺
一人追い詰められ、木々の砦に篭っていたくーちゃんと合流し、MBI軍に反撃を開始する松。くーちゃんの力を使って植物を大量発生させることで帝都の機能麻痺を狙うのはいいですが、完全に一般市民にも多大なる影響が出ているのは明らかです、やりすぎだろう・・・(笑)
それにしても、バズーカ担いだくーちゃんが可愛すぎる♪
無邪気にあんなもの扱って・・・なんとも末恐ろしい(笑)
一方、みんなの助けのおかげで特に問題なく帝都との境界付近まで進んだ皆人たちだったが、その手をさえぎる二つの影が・・・。


・懲罰部隊、緋と蒼
皆人たちの前に現れた懲罰部隊、紅翼と灰翅。
同じ近接格闘系でありながら、短気な紅翼と天然の結の会話が成り立っていなくて、紅翼がキレまくっている様が面白くてしょうがないんですが(笑)
最初は一方的にやられ気味な結だが、中盤で徐々に巻き返し、一時は相手を圧倒し、投げ飛ばすほどの動きをみせる。美哉との特訓の成果が活きているようだったが、
それでも、その動きが逆に懲罰部隊を刺激したのか、完全にキレた紅翼に一方的にやられてしまう結。暴れた反動で橋から川に落ちてしまいそうな皆人を助けようとする結だが、それも逆手にとられて、ただただやられるのを受け入れてしまう。
久能とハルカが灰翅に追い詰められる頃、皆人の目の前では自分を助けようとするボロボロの結の姿があった・・・。


・遅すぎる参戦
ずっと、不戦のセキレイ、久能のことを許せずにいた月海だったが、美哉の言葉に心動かされ(いいように操られともいうがw)、松やくーちゃんが、皆人を助けるために動いているのと同様に、自分の本当に大切な気持ちに気付いた月海は遅ればせながら結たちの跡を追い、戦うことを決心する。皆人の為に、そして、自分の為に・・・。


・鶺鴒紋、消失
結は、紅翼の一方的な攻撃を受け続け、更には必殺技らしきものもまともに受けてしまい、機能停止寸前まで追い詰められていた。結の身を案じた皆人は、この場から逃げる事を指示するが、結はそれを拒否し、自分の、またセキレイ存在の意味を語る。いつでも葦牙の為に、皆人のために、自分の力を使っていたい、自分が傍にいて守ってあげたいと思い続ける結の気持ちを強く感じた皆人だったが、彼女の手をとってあげる前に、紅翼の一撃によって、機能停止、彼女の首すじに浮かぶ鶺鴒紋の光が消えてしまう・・・。
皆人はただ、彼女の名前を呼び続けた。
訪れてしまった最悪の運命と、何もしてあげられなかった自分の弱さを感じながら、
皆人の声は、夜の闇の中へ消えていった。


・まとめ
原作で出てる情報がアニメでうまく組み込まれているのか、若干の先行ネタバレを含んでしまっているのかがもはや判断できないです←結女のくだり


前半の松の展開はアニメオリジナルの展開ですね。
松が外に出る=それなりの理由があるって事で原作でもちょっと触れられていたんでここで外にでるのは原作的にアレなんですが、アニメだと時間の関係松に見せ場をつくるならここで外へ出さなきゃならなかったんだと思います。その関係で、本来はお留守番組のくーちゃんも一緒に外で戦い、結果的にくーちゃん&松のコンビが誕生。
まぁ、バイクの登場を除けば、見ていても面白くて良い展開だったし、とにかく松がドンパチやってるシーンは新鮮で楽しかったです。
そして、後半はシリアスなのに、若干多めに笑いの要素を含みながらの原作パート。
戦闘の描写とか、かなり動きがあったりするのはスゴクカッコよくて良かったのですが、あからさまに作画が・・・。身体が異常にでかすぎるだろorz
しかも、紅翼の必殺技?が・・・文字出てきたし、フォント可愛すぎるし、間に☆入れちゃったし・・・色々と突っ込みどころが多すぎるわ(笑)
あのフォントさえなければ、可愛くてカッコいい、それでいてちょっとアブない紅翼が出来上がってたのになぁ、残念だ。
とにもかくにも来週が最終回、クライマックスなので、若干作画には頑張ってもらいつつ、素晴らしいラストを作り上げていって欲しいです。
若干アニメオリジナルな感じでラストまで持っていくのかわかりませんが、
最後はやっぱり本気を見せてくれると思っています、楽しみだなぁ♪


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