ハヤテのごとく!177話感想〜思い出のカタチ〜

デジカメの登場により、以前に比べるとあまり見かけなくなったけど、
それでも未だ廃れることのない、確かな光学技術のお話・・・?
・出会いから〜
ヒーローショーの一件に満足した帰り道のナギとハヤテ。
途中で寄った公園、いつか見た自動販売機。
そこは、かつてナギとハヤテが運命的な?出会いを果たした思い出の場所だった。
4ヶ月という時の流れを感じながら(読者は3年以上ですがw)、
ナギは思い出を形として残しておきたいと考えていた。


・良いモノは残り続ける
屋敷に帰り、ナギが引っ張り出してきたのは、フィルム式のカメラ。
どうやら、デジタル全盛の今だからこそ、
あえてフィルム式のカメラで思い出を残したいと考えたご様子です。
ってな訳で、写真を撮ってみないと話にならないため、
掃除中のマリアさんをモデルに試しに1枚。
狙いを定めてシャッターを切ると、今まで掃除に夢中だったハズのマリアさんが、
素敵なポーズを決め、シラヌイを抱き、カメラ目線で笑顔を振りまいています♪
突然の出来事にも迅速に対応できる、まさに完璧なメイドさんですね(笑)
きっと白皇時代、牧村さんに写真を撮られ続けていたせいで、
こんな能力が身についたんでしょうかね。
この能力を応用すれば、ゴルゴが狙いを定めていても、
気配を察知して容易にスコープから姿を消すことができそうですね(笑)


・思い出目巡り、歩く道
ナギが持ち歩くには重いという弱点も、マリアさんのアドバイスで小型のものに。
目的は、思い出の自販機の前で2人の写真を撮ることですが、それだけではつまらないので、寄り道しながら色んな被写体を探してみることに。
まず向かった先は、レンタルビデオタチバナ新宿本店。
不機嫌そうなワタルの顔を激写していると、ナギの中途半端な凝りっぷりが、
ワタルのマニア魂に火をつける結果に。
さすがは店長、オートフォーカスなし、完全マニュアルの50年ものカメラが登場。
ハヤテも言ってましたが、男の子はみんな機械とかいじるの好きですからねぇ。
例えば、AT全盛のこの時代でも、なんだかんだ言ったって結局はMTの免許を取ってみたりするんです。ギアをガチャガチャやって、クラッチ踏んでる感覚が、自分は今運転してる、って気持ちにさせてくれるんでしょうね。仕事柄乗るのでなければ、自分で探さないと実際に乗れる機会なんてそれほど多くないですが。
話が逸れましたが、せっかくなので1枚と写真を撮ってもらいたがるサキさんに、
マニアック店長ワタルは、どうせとるならとここでもこだわりを見せ、ポーズなどあれこれと細かな注文をつけていきます。
ワタルはいつもこうやって可愛いメイドさんをはべらせているのか・・・。
まぁ、途中でサキさんの妄想が変な方向に突っ走っちゃって、ワタルが理由もわからず怒られちゃう日常が見て取れますがw


・笑いの神か悪霊か
次に訪れたのは咲夜と伊澄のところ。
咲夜がデジカメ持ってるってのはわかるが、
伊澄の写影機には思わず吹いた、元ネタ知らんけど(笑)
まぁ、霊関係のものは大体持って双そうだから、何があっても驚かないですね。
ここではハルさんが咲夜のカメラで撮影ですが・・・、
後ろになんか危ないのがたくさん写ってるじゃないですか。
もしかして、咲夜のじゃなくて、伊澄のカメラですか?
ってか、伊澄さん写ってないじゃないですか。
もしかして、後ろに現れた方たち相手に、お仕事に向かわれたんでしょうか、
それとも、久々に迷子スキルが発動し、出るコマが分からなくなったとか(笑)
まぁ、なんにしても、恐ろしい1枚はハルさんの手によって消去され、
永遠にナギたちが拝むことはなくなるのでした、


・修羅場だよ、全員集合
お次に向かった先は、喫茶どんぐり。
バイト中の西沢さんも、写真の話を聞いて乗ってきますが、
凝ってるといっても、ケータイでたくさん撮ってるくらい。
今までが凄い豪華な流れだったから、久々に普通具合が高まってますね♪
そんな中、前回ハヤテに胸を鷲掴みにされたヒナギクも御来店。
何も知らないハヤテの顔を見ただけで、焦ってしまい、ただただ顔を赤らめるだけ。
西沢さんの発案で、みんなで写真をとることになりますが、ナギは大反対w
マスター北斗さんが仲裁に入り、ナギのカメラで撮ることに。
普通、写真は笑顔で撮るものだと思いますが、女の子達の表情は三者三様。
やたらと得意気な表情を浮かべる西沢さんに、それを不満そうに見返すナギ。
ヒナギクは恥ずかしくて顔を赤らめ、明後日の方向を向いてしまってます。
この異様な状況に囲まれたハヤテも、さすがに死亡フラグを感じずにはいられない。
これから、喫茶どんぐりにみんなが揃ったら、毎回こんな修羅場が訪れるのかと思うと、少しだけ、少しだけハヤテが可哀想だなぁ、と思うのでした。


・残しておきたい、大切な思い出があります。
結局、例の自販機の前では写真が撮れずに屋敷へと帰ってきた二人。
いつでも、また行った時に撮ればいいと言うナギは、それよりも撮らなければならない大事な1枚を思い出します。
それは、屋敷をバックに、ハヤテ、ナギ、マリアの3人が写る写真。
最後に1枚収めて満足気なナギは、「私とお前はこれからもずっと一緒だぞ」
と素敵な表情でハヤテに言いますが、その一言が、ハヤテの頭の中では
遠いいつか、幼い頃の記憶を呼び戻していました。
ナギにずっと一緒だと答えるも、ハヤテの心の中では、どんな思いが渦巻いているのでしょうか・・・。


・まとめ
テンポも流れも、私としては読んでてスゴク楽しい話でした。
さらに、途中までは普通に読んでて面白い話でしたが、
ラスト2ページで、それ以上にグッと惹きつけられるものがありました。
2人の写真よりも重要な、3人で撮った写真。
ハヤテの頭の中で重なる、ナギとアーたんのセリフ。
真っ白になるハヤテ。
結構畑先生が力を入れて描いていたのかなぁ?と感じました。
ラストのページ、1コマ目のナギの表情も、次のコマのハヤテが真っ白になって、
アーたんが思い出されるシーンも、今までにない(特にハヤテが白くなるのは初めて)ような表現だったと思います。
ナギとアーたん、2人がハヤテに言った言葉がハヤテの中でどんな意味を持っているのか、3人で撮った写真の重要性、いずれも、話が展開していったときに、何かのキッカケで再び出てくる可能性がかなり高いと思われます。
ナギの言葉は、早ければ来週以降の話でヒントが見えるだろうし、
3人の写真はおそらくなんらかの出来事で今の状態が変わっていったときに・・・。
なんにせよ、ラスト2ページがちょっと意味深過ぎたかなぁ、と勝手に思いました。

さて、BSになんて書いてあることやら。
来週は巻頭カラーでハヤテの過去ですか・・・。