ハヤテのごとく!178話感想 〜ボクのはじまりのものがたり〜

ちょっと今週はサンデー買わずにはいられなかった。
表紙&巻頭カラーだからってのもあるんですが・・・。
・表紙&巻頭カラー
何故か分からないが、これだけで心にグッとくるものがあった。
先週の終わりもそうだが、今週は頭から雰囲気が違うと感じた。

・ハヤテの人格形成
赤い服のあんちくしょうが言った、最後に笑うのは〜ってのは、ハヤテの心の中を代弁したものなのだろうか。
ハヤテは今週、この言葉を含め、もう大人たちを信じられない的な流れだったと思いますが、確か1巻で出てきた時にも赤い服の彼はそんな事を言っていた気が。
1巻の時点で、大きくなった今でもその言葉を信じているので、
今週の流れは、一度は信じられないと思いかけたけど、
アーたんとの出会いから、それを信じられるようになった、
というエピソードが盛り込まれるんでしょうか?

今週は幼稚園の頃、給食費が盗まれるエピソードが語られましたが、
例に漏れず、犯人はハヤテの父親。
すっかりなれた現在のハヤテならともかく、幼い頃、まだ親の事を信じていた頃のハヤテにとって、周りの子供達からあらぬ疑いを掛けられ、大人は自分を信じてくれない。唯一自分の事を信じていると言ってくれる親は、笑顔で悪事を働き、なんの罪悪感も持たない、ある意味一番信用のおけない人間である。
こんなヒドイ話に、怒り、悲しみ、嘆き、全てがイヤになって走り出してしまうハヤテですが、よく考えればよく今まで耐えてきたなと思うほどです。
それにしても、あの親を反面教師によくハヤテが育ったもんだ。
普通はこんな風にはなれないと思うんですがねぇ。
それには兄が一枚絡んでると個人的に思うんですが、
それはまた別の話・・・。


・走りついた花園、運命の出会い
ただがむしゃらに走り続け、最後に辿り着いた花園。
ーもう誰も信じられないー
力尽き、その場に倒れこみ、自分が死ぬことも考えたハヤテ。
そんなハヤテに優しく手を差し伸べる一人の少女。
金髪の縦ロールが風になびき、可憐なドレスに日傘を持つ、
その姿は花畑に負けずとも劣らない、可憐な少女。
見ず知らずの少年が助けを求める心の叫びを聞き入れ、力になってくれる少女。
折れた心を支え、最後の力を振り絞って、立ち上がる勇気をくれた少女。
差し出された左手は、誰も信じられなくなっていたハヤテが、
確かに感じることの出来た人の優しい温もりだった。
それが、アーたんこと、天王州アテネとの出会い。


最後のページで、この星で最も偉大な女神と語るアテネ
その言葉の真意とは・・・?
セリフや立ち居振る舞い、とてもハヤテと同年代の女の子とは思えません。
それは、ただお嬢様だからだけでなく、彼女も何か過去に辛いものを背負っているからかもしれませんね。
時間の流れをひとつのポイントに置くハヤテにおいて、出てくる重要キャラの多くが過去に何らかの経験をしているというのもそう考える理由になりますが。
特に、ハヤテに言う最初のセリフ、いっそこのまま死んでしまえばいいというハヤテに対し、ダメよ、と。
そんな悲しいことをいってはいけない、と。
彼女は、人が死ぬことの本当の悲しさを知っている、その人が、死ぬ前に助けを求めるサインを出していることも分かっている。
もう、そんな思いはしたくないと思ったから、見ず知らずの人でも、
そんな思いはもうしたくない、させたくない、とそう思ったから。
本当に辛い思いをした人だから、本当の優しさを知っている・・・みたいな?
なんてのは考えすぎですかね(笑)
そもそも今のハヤテがあんな感じですしねぇ(笑)
なんにしても、まだまだ始まったばかり。
冒頭から吸い込まれるような展開に、ドキドキが止まりません。
早く次がみたくてしょうがない自分がいます。