ハヤテのごとく!230話感想〜子どもの頃は持っていた、世界を革命する力〜

ただの国内旅行かと思った(笑)
・想いの原点
それは、プラモデルを褒めてもらうよりもずっと前のお話。
まだ赤ん坊のヒナギクを背負い、革命の音色をかき鳴らすギター片手に、たつ幼い雪路。
でもまだあの頃はご両親も健在だったと思うし、それでもヒナを連れ出しているという事は、
すでに家庭内に何かあるか、もしくは、雪路が幼い頃からヒナの面倒見が良かったってことだな。おそらく後者だと思うが。
っていうか薫先生、ずいぶんと長い恋だなぁ。まったく、どんだけ一途なんですか。


ガンプラ教師の勇気
そんなわけで、薫先生と雪路は太陽とトマトのくに、草津に遊びに来ていた(違)
畑先生も、海外に取材にいけなくても資料を見て書くとかする手もあっただろうに、
それでも先日のベガスといい、今回といい、ギャグで適当に済ませるところ以外の点を結構しっかり書こうとするよなぁ。
細部までチマチマ丁寧に書くって言うのは畑先生の凄いところだと思うが、結構実際に行って目で見たものに重点を置く性格なんでしょうね。
自分の目で見たものを信じるみたいな感じかな?
ただ怖いのは、海外に取材にいけなくて草津を書いたが、そのために草津に取材に行っている可能性があるということだ(笑)
年齢=彼女いない暦という、自分の人生経験より導き出された、彼女を作るには行動しなければいけないという理論。
ただ、実際旅行に来て見ると、雪路は終始楽しそうにしてるし、
時々薫先生も脈アリ?見たいな感じにとれる言動(雪路には自然な言動なのかもしらんが)があるものの、
最後のもう一言、告白にこぎつけるセリフが喉から出てこなく、結局当たり障りのない会話に落ち着いてしまうという見事なヘタレっぷり。


・大人の本音を引き出すアイテム
雪路のほうも、薫先生がなにか話したいことがありそうなのに、結局言ってくれない節を感じたのか、はたまた単に酒を飲みたいだけなのか、
シラフではラチがあかないということで、朝までとことん飲みその中で本音を話す展開に。
しかし、ふたを開けてみると結局話は平行線、何の進展もないままグダグダやっているだけ。
最終的には、薫先生の萌え属性を公表しては雪路に殴られ。そのまま倒れてしまう(笑)


・大人になって、見えたからこそ世界を革命できたら・・・・
酔いつぶれ、寝言のような薫先生のつぶやきに耳を傾ける雪路。
雪路がギターを辞めてしまった理由、それは自分が本当に欲しいと望むのものは手に入らないこと、
手に入るものはホントはどうでもいいものばかりであることを知ったから。
雪路だけじゃない、誰しもが必ず夢を見る、そして、それが叶わないと知ると星に願いをかける。
自分の思いが報われますように、と。黄金の城を思い浮かべながら。
そう、おとなも、こどもも、おねーさんも・・・。


・まとめ
何ですか、このとんでもなく重要そうな話を織り込んだ草津旅行は(笑)
まぁ、旅行先の方は前述のとおりなので割愛しますが、なんだかやたらと中身が濃くて、自分で感想を書くのが怖かったです。
基本は薫先生の気持ちを中心に話を進めますが、ところどころで考える事が出来る雪路の思い。
二つの思いがあって、それが互いに気持ちを知ろうとなんらかの方法で試行錯誤するんですが、上手く伝わらない。
そして、最後の酔いつぶれた薫先生の一言が、二人の気持ちの中に一つの共有できる考え方をもたらしたと思います。
必ずしも、薫先生の恋心に雪路が返事をしたわけではないと思いますが、どこかでは分かっているんだと思います。
しかも、最後の2ページで、考え方を登場人物に対する、ハヤテのごとく!という作品に対するある程度一般化された思考に置き換えて、
それは誰しもに当てはまるものなんだよ、と教えてくれているような気がして、二重にも三重にも楽しめる1話だったと思います。
しかも、先週の話とBSの話があるだけに、これからまた一つ動き出しそうな感じを個人的には持っています。
あの、10週にわたって紡がれたロイヤルガーデンのエピソードに匹敵するくらい毛色の違う話を、シリアスな部分の話を、
これから展開していく為の、準備段階に当たるお話をいれてきているのかなぁ、と感じました。
それにしても最後の雪路のセリフが、シーンが、登場人物が・・・・ヤバイでしょう。あんな素敵な言葉、一度は言ってみたいものですなぁ。